激遅 古河はなももマラソンレポ 〜レース編〜
2017年古河はなももマラソンレースレポート。レース編です。
10:00。バタバタの流れでレースがスタート。
スタート前に緊張するヒマもなかったのは却って良かったかも。
スタートはHブロック。
ゼッケンを受け取ったときは、申告タイム間違えたかと思いましたが、このレースはスタートブロックがかなり細かく別れていて、Hブロックでもスタートロスは1分ちょいくらいでした。
スタート後の渋滞もほとんどなく、早々に目標ペースの5:00/kmに乗せます。
前日の様な脚の張りはなく、この時点ではキロ5ペースは割と無理なく維持できている感触でした。
5キロの給水は無事成功。
この日は太腿までの丈のハーフタイツを履いていたのですが、タイツのフチが張りのあるハムストリングを刺激するのがスタート直後から気になっていました。
行きの電車で移動している時点で違和感はあって、古河駅でトイレに入ったときに脱いでしまうつもりだったのですが、後ろにかなり行列が出来ていて着替えに時間をかけるわけにはいかなかったので、会場で脱げばいいやとそのまま出てきました。で、会場でも時間がなくてそのまま出走。
痛いというほどではないのですが、ピリピリとした刺激があり、走りながら何度もタイツの裾を下げたりして、余計な神経を使ってしまいました。
そしてこのタイツが後半更にトラブルを引き起こすことに…
次の5キロもタイム自体は順調。心拍数も150台半ばをキープ。
10キロの給水。
一番手前のテーブルで補充が間に合っていなくてコップがない状態。次のテーブルは人が溜まってしまっていたので、回避して更に奥のテーブルで取ろうとしたら、そこはもう補給食のテーブルでした。
給水失敗。レースで給水取り損ねたのは初めてかも。
この日は気温はさほど高くないものの日差しはしっかり出ていて、そこそこ汗はかいていたと思います。そこへ給水失敗したという意識も手伝ってか急に喉の乾きを感じ始め、15キロの給水までがえらく長く感じました。
15キロでは無事水分を補給。脚に水もかけ、気を取り直します。
ラップこそ維持していましたが、20キロ手前で脚に急激に疲労を感じはじめました。平坦さが売りのこのコースで、緩やかな上りが脚に堪えます。
ヤバいな。これは持たない。
加えて、お腹の張りが痛みに変わり、下腹部がキリキリ痛み始めます。
ちょうど尿意もだいぶ来ていたので22キロ過ぎでトイレへ。
用を足したら少しはお腹楽になることを期待しましたが全く変わらず。
トイレのすぐ先はエイド。
お腹は苦しいけれど、かなり喉の乾きとエネルギー不足を感じていたので、無理にでも水分とバナナを少し補給。
さらにお腹が張って苦しくなる。
タイツが今度はお腹を圧迫して辛くなってきた。
仕方がないのでタイツを骨盤の位置までずり下げて走ることに。状態としては完全な半ケツです。走りにくいとかもう関係ない。(上に短パン履いてるのでもちろん外からは見えません。)
このタイツ家に帰ったら捨ててやる、と固く心に誓う。
この辺は少し向かい風。
今度は寒さを感じるのとともに下唇のしびれが。多少風はあるけどそんなに気温が低いわけでもないはずなのに。
脱水?ガス欠?よく分からん。
お腹はパンパンなのにお腹が空いた。
息を吐く度にお腹が痛い。脚に力が入らない。
やがて緩やかな上りがやって来て、ここで完全に脚が止まりました。
レースを止める決断は結構すぐでした。
このまま走り続けることが次につながると思えなかったし、幸いまだかすみがうらが残っているのでダメージを最小限に抑える方が先決だと思ったからです。現金かも知れませんが。
コース脇のスタッフの男性にレースを止めたい旨を伝えると、500メートルくらい先に救護所があるのでまずはそこへ行ってくれと言われました。
救護所に着くと、スタッフの方が毛布を手渡してストーブの前に座らせてくれました。ドリンクとバナナを差し出してくれましたのですが、お腹が空いてのども乾いているのにどちらも口にできませんでした。
となりでは、いかにも速そうなAブロックのナンバーをつけたランナーが、毛布にくるまって震えています。脱水か低体温症でしょうか。
彼を見ていたら、平気で歩ける自分がこんなところにいるのが申し訳ない気持ちになってきて、少し休んだら早々に収容バスの方へ向かうことにしました。
30キロを過ぎで最後のひと踏ん張りをしているランナーたちを横目に、失望と後ろめたい気持ちでバス乗り場まで1キロほど歩きました。
バス乗り場で20分程待つと大型のバスが到着。人生2度目の収容バスに乗って今年の古河はなももマラソンが終了しました。
次回はまとめです。